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子どものあした>東葛にフードバンク 6市の子ども食堂が運営:千葉(TOKYO Web) - 東京新聞

保管した食品を持ち帰る子ども食堂の関係者ら=流山市で

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 東葛地域の六市の子ども食堂が協力し、「とうかつ草の根フードバンク」(TKF)を十一月に設立した。家庭で眠っていたり、企業で余ったりした食品を流山市の倉庫に保管し、必要とする子ども食堂や家庭に、必要な分だけ配分する。子ども食堂が主体となって地域でフードバンクを運営する試みは全国的にも珍しいといい、「現場を持っている強みを生かし、必要とする家庭の要求に応えていく」と意欲を見せる。 (林容史)

 TKF設立の旗振り役の一人が松戸市小金原の高橋亮さん(66)。二〇一六年に知人の居酒屋で、県内で三番目となる子ども食堂「こがねはら子ども食堂」を開き、食事や学習支援を続けている。今年、県が確認した県内の子ども食堂は百三十七カ所で、都内に近い柏、松戸、流山、我孫子など東葛六市では五十カ所ほどに増えているという。

 子ども食堂の運営は、個人や企業の寄付、団体の助成金に頼っているのが実情だ。ともすれば食堂運営だけで手いっぱいで、肝心の子どもや家庭の様子まで目を配る余裕が失われてしまっているという。このため、思いを同じくする子ども食堂がネットワークを構築、食品を融通して支え合うフードバンクを立ち上げた。

 代表を務める梅沢一雄さん(58)が農家で使っていた倉庫を提供、改修後、試行的に食品の受け入れと配布を始めた。光熱費など年会費三千円で来年四月に本格的に運営を開始する。

 地域にフードバンクがあれば、それぞれの子ども食堂が必要な食品を必要な分だけ持っていけばよく、余分な送料がかからなくて済む。食べ物を必要としている生活困窮世帯と子ども食堂が直接、つながっていることも大きな強みという。

 高橋さんは「週一回、食事を作って出しても、子どもの貧困問題はなくならない」と指摘する。当初、給食を食べるために学校に来たり、家に帰らず公園で勉強したりしている子どもたちにショックを受け、子ども食堂を始めた。しかし、集まって来る子どもたちを通して貧困から子育て、介護、独り暮らしの高齢者など、地域が抱えるさまざまな問題が見えてきたという。「敷居の低い子ども食堂だからこそ、皆の居場所になれる」と必要性を訴える。

 TKFではコメや麺類、缶詰、インスタント食品、レトルト食品、乾物、調味料、飲料、お中元の残りなどの寄付を呼び掛けている。冷凍食品も受け入れ可。

 問い合わせは高橋さん=電090(2733)0555=へ。

「現場を持つ強みを生かす」と話す高橋さん=松戸市で

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December 24, 2019 at 02:33PM
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