トリプル台風に
九州を直撃した台風8号と先島諸島に向かう台風9号の他に、きょう午後3時に小笠原の南で台風10号が発生しました。
今、日本付近はトリプル台風状態となっています。
ではそれぞれの進路予想をみてみましょう。
台風8号の残骸が北日本へ
けさ早く、宮崎県を直撃した台風8号はその後も北西へ進み、各地に暴風や大雨をもたらしたあと、お昼過ぎに九州北部から対馬海峡へ抜けました。
今夜にかけて朝鮮半島へ進んだ後、次第に温帯低気圧に変わる見込みですが、日本海を大回りした後、木曜日から金曜日頃に北日本方面へ向かう予想です。
台風の残骸ではありますが、活発な雨雲を伴っているおそれもあり、特に金曜日頃は北日本でこの低気圧の動きに注意が必要です。
台風9号は木曜日に先島諸島へ接近
比較的コンパクトだった台風8号とは違い、台風9号は強風域の直径が約1080キロにも及ぶ大型の台風です。
このあと暴風域を伴い、強い勢力で、木曜日から金曜日にかけて、先島諸島近海を通過する見込みです。
石垣島や宮古島などは、海上が大しけとなり、暴風が吹き荒れ、大雨となるおそれがあり、厳重な警戒が必要です。
なお、台風9号は予報円の真ん中付近を進むと、週末に中国大陸へ進む予想で、これまでよりは本州付近へ向かってくる可能性は小さくなりましたが、まだ東寄りの進路をとる可能性も残っており、油断はできません。
台風10号は週末にかけて北上傾向か?
そしてきょう午後3時に小笠原の南海上で台風10号が発生しました。
台風10号の強風域はすでに直径が約1120キロもあり、発生当初から大型の台風となっています。
このあと、ゆっくりと北上し、週末には小笠原付近に達している予想です。
ただ日曜日の予報円の直径は1200キロもあり、小笠原付近からの進路予想は非常に難しくなっています。
来週初めにかけて、日本の東へ徐々に遠ざかる計算、あるいは日本付近を目指して北上してくる計算、あるいは日本の南を西進するような計算など、様々なパターンが計算されています。
というのも台風10号が北上するとともに日本付近の高気圧が弱まり、台風を流す風がとても弱くなってしまうためで、台風の進路を決める決定打がなくなってしまうからです。
もし東の海上に抜けていけば、大きな影響はないかもしれませんが、最悪は週明けにかけて、ゆっくりと本州付近を指向する計算もあり、台風10号からも目が離せません。
2019-08-06 07:38:00Z
https://news.yahoo.co.jp/byline/sugieyuji/20190806-00137239/
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