中古車購入[2020.11.03 UP]
ルノー カングーのグレード紹介 あなたはどこまで知っている?
ルノーが1997年から生産する小型フルゴネットである「カングー」に関して、今回はグレード別に紹介していきます。「それぞれどのような特徴があるのか」「中古で購入する場合に目安となる予算はどれくらいなのか」といった実際に購入を検討されている方に必要な情報を掲載していますので確認してみてください。
この記事の目次
ルノー カングーの歴史
カングーは1960年代に開発が始められ、1992年までの長期間に渡って販売されていた4(キャトル)の後継車として登場します。フランスでは商用バンとして開発されており、乗用仕様もあったものの、基本的には、商用バンとしてのキャラクターが強い車でした。
しかし、その積載能力の高さやバンらしからぬ走行の安定性、使い勝手の良さが評価され、あっという間に大ヒット車となります。そして、フランスはもとよりヨーロッパ諸国やマレーシア、シンガポールといったアジア諸国といった国々に輸出されることとなりました。
日本ではフランス本国の販売開始から遅れること4年。2002年に販売が開始され、国内に輸入されるのは、乗用仕様の「カングー」で、商用バンの「カングー・エクスプレス」は導入されませんでした。
そんなカングーの初代は、ルノーのコンパクトカーであるルーテシアとプラットフォームを共用しており、コンパクトで取り回しのよい車体サイズとなっています。ボディスタイルは5ドアのトールワゴンで、バックドアは観音開きを採用。狭いスペースでの開閉のしやすさが特徴です。
エンジンは発売当初は1.4Lでしたが、翌年には排気量を1.6Lに拡大したモデルが市場に投入されています。組み合わされるトランスミッションは4ATのみでしたが、のちの2004年には5MTが登場。MT車の販売比率は2割強となっており、日本市場では珍しく、比較的マニュアル車比率が多い車です。
2009年に販売が開始された2代目は、ボディサイズが大型化され、3ナンバーサイズとなりました。これは、居住性・積載性の確保とともに衝突安全性を高めることを目的としており、プラットフォームも上位車種のメガーヌと共用となります。
車体構成は初代の完成度が高かったことからキープコンセプトとし、エンジンは当初は1.6Lのみの展開でしたが、のちに1.2Lターボがラインナップされました。トランスミッションはAT車とMT車が設定されますが、MT車の販売比率は先代よりさらに高まり、3割にも達しています。
カングー クルール
色をテーマにした特別仕様車「カングー クルール」
カングー クルールは2009年登場の2代目に設定される限定車で、概ね1年ごとに新しいモデルが発表されています。
グレード名の「クルール」とは、フランス語で「色」という意味を持つ言葉です。その名のとおり、標準グレードには設定されない限定のボディカラーを採用しています。
花の色をイメージしたものやフランスの地方の風景をイメージした色、リゾート地をイメージした色などがあります。他にも、過去の名車のボディカラーをリバイバルさせたものなど、さまざまなカラーに彩られた限定車です。
中古で購入する際の目安となる予算
カングー クルールを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。
<年式:予算目安>
2010年式:59万円〜119万円
2011年式:45万円〜164万円
2012年式:115万円
2013年式:172万円
2015年式:169万円
2020年式:258〜275万円
このグレードは特別仕様車ということで、モデルごとに販売数が限られていたため、中古車市場での流通量は非常に少ないのが特徴です。
先代モデルとの比較
第2世代(現行モデル):2010年〜
カングー クルールは、車体を限定カラーで彩ったモデルです。車両本体は標準車をベースにしており、走行性能や積載性、利便性といったハード面の機能は標準車と同等となります。1年ごとにテーマを変えて限定発売されているため、その年によってボディカラーが異なるのが特徴です。
ここ数年では、下記の色を設定しました。
2015年10月
・フランスで馴染みのある花であるローズマリーの青の「ブルー アンサンジェ」
・若葉をイメージした緑の「ヴェール ロマラン」
2017年2月
・フランス最大の港湾都市・マルセイユが面する地中海の青さをモチーフとした「ブルーマルセイユ」
2019年2月
・キリスト教における最も重要な祭事である復活祭・イースターの象徴である卵をモチーフとしたアイボリーの「イヴォワール」
最も新しいモデルである2020年5月には下記の色が設定されました。
・フランスの街並みに溶け込むようにイメージして作られたグレーの「グリ アーバン」
このグレードは、モデルごとに限定200台で販売されていることから、中古車市場の流通量は非常に少ないです。好みのボディカラーは見つけられる可能性はあるかもしれませんが、コンディションを問うのは難しいでしょう。
エンジンは1.2L直列4気筒ターボ最高出力115ps。ボディサイズは全長4280mm×全幅1830mm×全高1810mmです。
人気のあるカラー
カングー クルールのボディカラーは、下記の24色が設定されています。
・べール パリ
・ブルー フランス
・オランシュ プロヴァンス
・ペール シャルダン
・ブルー クレール
・ローズ
・オレンジ アンダルー
・ヴェール パステル
・ブルー エクスプレス
・ベージュ カマルグ
・タンタシオン ヴィオレ
・クラージュ ジョン
・カルム ブルー
・ヴェール ロマラン
・ブルー アンサシエ
・ブルー マルセイユM
・オランジュ シトロユM
・ヴェールモンターニュM
・ブルーシエルM
・イヴォワール
・ブルー ドラジェ
・オランジュ コロンジュ
・ヴェール シャンペトル
・グリ アーバン
この中では、いかにもフランス車的でポップな緑色をした「べールパリ」と、ローズマリーの若葉の色をイメージした「ヴェール ロマラン」と、日本限定色となる「ローズ」などが人気です。
カングー ゼン
カングー 1.6と入れ替わりで設定「カングー ゼン」
カングー ゼンは2代目の2013年のマイナーチェンジ時に、カングー 1.6と入れ替わりで設定されたグレードです。
グレード名の「ゼン」というネーミングは、「冷静」「感情的にならない」といった日本の「禅」から来ているフランス語となります。
これまで設定されていたカングー 1.6と基本的な積載性や利便性といった機能性の面では大きく変更は無いものの、オートエアコンやオートワイパー、ボディ同色バンパーなどの装備面で乗用車の側面が強調されたものとなっているのが特徴です。
中古で購入する際の目安となる予算
カングー ゼンを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。
<年式:予算目安>
2013年式:119万円〜179万円
2014年式:108万円〜176万円
2015年式:145万円〜199万円
2016年式:174万円〜199万円
2018年式:178万円〜242万円
2019年式:225万円〜248万円
カングー ゼンは、カングーの他のグレードよりは比較的多く流通しており、価格も安定しています。
先代モデルとの比較
第2世代(現行モデル):2013年〜
カングー ゼンは、2013年8月に販売が開始されたグレードです。当初は1.6L・105psのエンジンを搭載し、車重は1460kgと、少々非力な感も否めませんが、実際に公道を走行してみれば交通の流れをリードするトルクを持っています。カングーのみならずフランス車共通の乗り心地の良さが挙げられ、細かな段差はもとより、車体が大きく揺さぶられるようなうねりを越えるときも、フラットな姿勢を崩さないサスペンションの完成度の高さが特徴です。
インテリア面では3トーンファブリックシートを装備しており、座席の角度・座面サイズなどがよく考えられていることから、長時間の運転でも疲労を抑えてくれるつくりになっています。
2014年5月には2.0Lクラスの動力性能となる、1.2L直噴ターボエンジンと6MTが採用され、燃費性能はもちろん、カングーの持ち味であるファンな走りにも磨きをかけられました。
中古車市場では、他のグレードよりは流通量が多いものの、年式ごとに見ていくと流通量の差はそれほどないので、比較検討しやすいでしょう。
エンジンは1.2L直列4気筒ターボ最高出力115ps。ボディサイズは全長4280mm×全幅1830mm×全高1810mmです。
人気のあるカラー
カングー ゼンのボディカラーは、下記の6色が設定されています。
・ブラン ミネラル
・ノワール メタルM
・マロン ショコラM
・ジョン アグリュム
・ブルー エトワール
・ブルー コスモスM
この中では、ルノーカングーを代表するといっても過言ではないイメージカラーでもある黄色の「ジョン アグリュム」が人気です。
カングー アクティフ
価格を抑えた標準グレード「カングー アクティフ」
カングー アクティフは2代目の2013年のマイナーチェンジに新たに設定されたグレードで、カングー ゼンに対して装備を簡略化し、価格を抑えているのが特徴です。
グレード名の「アクティフ」は、「活発」や「積極的」といった意味を持つフランス語で、カングー ゼンとは対になるネーミングとなります。
そんなカングー ゼンとの違いは、フロントバンパーやドアハンドル、ドアミラーがブラックの無塗装となるのが外見上の大きな違いです。
中古で購入する際の目安となる予算
カングー アクティフを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。
<年式:予算目安>
2013年式:88万円〜175万円
2014年式:129万円〜189万円
2015年式:139万円〜149万円
2017年式:228万円
もともとメインの販売グレードはカングー ゼンであり、カングー アクティフはベースグレードのため、販売台数もそれほど多くはありません。そのため、中古車市場でもごくわずかの台数しか流通していないという状況です。
先代モデルとの比較
第2世代(現行モデル):2013年〜
カングー アクティフは、カングー ゼンとともに2003年8月に販売が開始されました。標準グレードのため、価格を抑えられていますが、安全装備は横滑り防止装置、緊急時ブレーキアシスト付ABSなどカングー ゼンと同等の装備となっています。
インテリア面では両側スライドドアを採用し、低床フロアと余裕のある室内高で乗降性を確保しました。そのため、狭い場所でも乗り降りしやすくなっています。バックドアは、カングーのアイコニックな特徴といえる観音開きのバックドアを採用。このドアは狭い場所でも開閉しやすいことに加え、90度・180度の2段階で開くことによって、荷物の積み降ろし時に人の動線を邪魔しないものとなりました。
シートアレンジでは複雑な機構は採用せず、シンプルに2列目シートを格納することでフラットかつ広々としたラゲッジスペースが登場。また、前席と後席の頭上スペースには、それぞれオーバーヘッドボックスが設けられ、その他の収納も各所に設置され、利便性を向上させています。
標準グレードであるものの、その流通数はごく少数となっているため、好みのボディカラーや希望のコンディションを選ぶことは難しいでしょう。
エンジンは1.2L直列4気筒ターボ最高出力115ps。ボディサイズは全長4280mm×全幅1830mm×全高1810mmです。
人気のあるカラー
カングー アクティフのボディカラーは、下記の5色が設定されています。
・ブラン ミネラル
・グリ メタン
・グリ カシオペM
・ジョン アグリュム
・ルージュ ビフ
この中では、カングーのイメージカラーといえる黄色の「ジョン アグリュム」、他にもルノーが“働く車”をイメージしてボディカラーを設定したソリッド系グレーの「グリ メタン」が人気です。
カングー ペイザージュ
上質で高級感のあるエンジンフィールを感じられる「カングー ペイザージュ」
カングー ペイザージュは2代目から設定されているグレードで、不定期に発売される限定車です。
グレード名の「ペイザージュ」とは、フランス語で「風景」を意味しています。そのため、フランスの風景をテーマにしており、カングー クルールと同じく特別なボディカラーで表現されているのが特徴です。
そして、こちらも特別仕様車のため、年式によって100台や200台など台数を限定して販売しています。
中古で購入する際の目安となる予算
カングー ペイザージュを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。
<年式:予算目安>
2014年式:145万円
2015年式:149万円〜205万円
2016年式:129万円〜210万円
カングー ペイザージュは、特別仕様車となるため、販売数が限られています。また、販売頻度もそれほど多いわけではありません。このようなことから、現時点の中古車市場で確認できたのはたった5台だけでした。
先代モデルとの比較
第1世代(現行モデル):2014年〜
カングー ペイザージュは、2代目より不定期で販売される特別仕様車です。カングー ゼンあるいはカングー アクティフがベース車となっており、フランスの風景を象徴する色をボディカラーにあしらっています。
2014年10月
・スパークリングワインで有名なフランス・シャンパーニュ地方をモチーフに、そのブドウの葉の緑色をイメージした「ヴェール カクトゥス 」
・黄色の菜の花をイメージした「ジョン シトロン」
・かすかにくすんだ空の色をイメージした「ブルー アルジョン」
2015年6月
・南仏プロヴァンス地方の風景をモチーフに、そこに暮らす人々の象徴として、茶色の瓦屋根をイメージした「オランジュ エタンセル」
2016年1月
・大西洋に突き出した半島であるブルターニュ地方の海をモチーフに、大西洋の深さをイメージした「ブルー ヴィブラート」
・浅瀬をイメージした「ヴェール メール」
・海辺に生育するツツジの1種である、ブリュイエールの花をイメージした「タンタシオン ヴィオレ」
2016年6月
・フランス南西部に位置するピレネー山脈麓の風景をモチーフに、豊かな自然をイメージした「ヴェール シトロン 」
・赤レンガ造りの暖かい風景をイメージした「ルージュ パボ」
2020年3月
・地中海に浮かぶコルシカ島の南部に位置するボニファシオの石灰岩がからなる、象牙色の断崖をモチーフに、柔らかなホワイトである「イヴォワール」
さまざまなボディカラーがラインナップされますが、中古車の流通量は非常に少ないため、車体色・コンディションを選択して購入するのは難しいでしょう。
エンジンは1.2L直列4気筒ターボ最高出力115ps。ボディサイズは全長4280mm×全幅1830mm×全高1810mmです。
人気のあるカラー
カングー ペイザージュのボディカラーは、下記の10色が設定されています。
・ジョン シトロン
・ヴェール カクトゥスM
・ブルー アルジョンM
・オランジュ エタンセル
・タンタシオン ヴィオレ
・ブルー ヴィヴラートM
・ヴェール メールM
・ヴェール シトロンM
・ルージュ パボM
・イヴォワール
この中では、ボニファシオにある象牙色の岩が織りなす絶景をイメージしたアイボリーカラーの「イヴォワール」が人気です。
※本記事は、2020年10月時点の情報になります。現在の相場価格と異なる可能性がございます。
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November 03, 2020 at 08:03AM
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