中国放送
今月、広島市にあるこだわりを持った新しい店がオープンしました。親子のある悩みを軽減してくれるかもしれないこのお店、果たして一体、どんな店なのでしょうか。 「広島市佐伯区のコイン通り近くにある、こちらのお店。店内に入ってみると、かわいいパンやお菓子が並んでいます。」（山崎有貴記者） ほうれん草やココアの蒸しパンに少し小ぶりの食パン…。クッキーやブラウニーといった焼き菓子も…。実は、この店にある商品は全て、たまごや牛乳、小麦粉など、食物アレルギーの原因となる「７大アレルゲン」を使わずに作られているのです。 広島市佐伯区にある「Ｈａｒｕｎｏｈｉ（はるのひ）」です。店長のある強い思いから生まれたものでした。 ― なぜ、このお店を作ろうと？ 「アレルギーで悩んでいる人たちに、ちょっとでも明るい気持ちになってくれるように、そういう思いで。」（Ｈａｒｕｎｏｈｉ 渋谷美歩さん） 店長で、管理栄養士でもある渋谷美歩さんは、大学時代、米粉パンの研究に取り組みました。 ― なぜ、米粉パンの研究から食物アレルギー対応レシピ開発に関わるように？ 「米粉パンを作るときに、小麦アレルギーのこととかもいろいろ調べて、それなら卵も乳も使っていない、アレルギー対応のレシピを作っていこうと。」（Ｈａｒｕｎｏｈｉ 渋谷美歩さん） これをきっかけに７年前から仲間とともに食物アレルギー対応のレシピを開発するようになった渋谷さん。その中で、ある要望が寄せられるようになったといいます。 「（食物アレルギー対応の）レシピがあっても、作る時間がないというお母さんも多くいらして、（米粉）パンをインスタグラムに上げたら、それを売ってくださいという方が多くて…。」（Ｈａｒｕｎｏｈｉ 渋谷美歩さん） そこで、渋谷さんは、食物アレルギーのある人たちに「食べたいものを自由に、そして手軽に買ってもらおう」と、この店を開くことを決めました。 店内には、アレルギー対応の調味料や、スーパーの店頭には並ばない米粉など、これまでネット通販でしか買えなかった商品も並んでいます。 今月６日、オープンの日を迎えたＨａｒｕｎｏｈｉ。店には、開店と同時に多くの人が訪れました。中には、食物アレルギーのある子どもの姿もありました。 「すぐ近所にできると聞いて、うれしくて、オープンの日にすぐ来ようと思って。すべてがアレルギー対応していて、（娘も）全部食べられるので、選ぶのも楽しくて、うれしかったです。」 「グルテンフリーのものがあったら、すぐ買ってしまう。楽しみです。ここにいろいろあったからね。」（買い物客たち） この日は、開店からおよそ１時間でパンはほとんど売り切れてしまいました。 「思った以上にはじめにバーッて。何もないから後の時間どうする？みたいな…。」（Ｈａｒｕｎｏｈｉ 渋谷美歩さん） 開店からきょう１５日で１０日目…。渋谷さんは、この店を食物アレルギーのある親子を支える場所にしたいと話します。 「アレルギーで困っている子どもさんと、そのお父さん、お母さんに使ってもらえたらうれしいですし。あとは、米粉パンってどんなものなんだろうって、（米粉パンを）知らない人にも食べてもらえるきっかけになればいいかなと。」（Ｈａｒｕｎｏｈｉ 渋谷美歩さん） ― 米粉パンは、ご飯と一緒で冷めると固くなるので、電子レンジなどで加熱するといいそうです。 ― 食物アレルギー対応の商品は、需要が少ないこともあり、スーパーの店頭にはなかなかないのが現状です。ネットで買えますが、送料もかかるし、値段が高くなりがちです。通常の商品と違って、手間がかかるため、「ハルノヒ」でも数多く作れないということです。ほしい方は取り置きもできるので、問い合わせてみてください。
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June 15, 2020 at 05:19PM
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