Search

サンフランシスコ 最新アドレス「ミッション地区」フードツアーに参加 - 朝日新聞社

アメリカを代表する世界都市の一つ、サンフランシスコ。コンパクトな街は、地下鉄、バス、ケーブルカーに路面電車など公共交通機関が充実していて、アメリカで「最も歩きやすい街」と言われている。そんなサンフランシスコで今、最もアツいエリアのひとつが「ミッション地区」だ。

ここでは今、世界中の街で行われている現地発のフードツアーに参加するのが楽しい。フィッシュタコスにうわさのフライドチキンバーガーなどを食べ歩き、締めは人気のデザート。立ち寄る店は、その日によって異なるが、ミッション地区のグルメを知り尽くしたガイドが案内してくれるので間違いない。

(文・写真:鈴木博美)

ミッション地区とは?

サンフランシスコ 最新アドレス「ミッション地区」フードツアーに参加

サンフランシスコ 最新アドレス「ミッション地区」フードツアーに参加

ミッション地区とは、サンフランシスコのダウンタウンの南西約3キロに位置する、かつては貧しいヒスパニック系が多く住んでおり、あまり治安のよくないことで知られていたエリア。しかし近年、テック系企業の若い富裕層が急増。現在は、音楽、アパレル、ミューラルアート(壁画)など幅広いジャンルのトレンドを発信するエリアへと進化を遂げている。

サンフランシスコ 最新アドレス「ミッション地区」フードツアーに参加

特に南北に延びるバレンシアストリートは、個性を打ち出すカフェやチョコレートショップ、コスメ、自転車屋、本屋、包丁屋などの専門店が軒を連ね、そぞろ歩きだけでも楽しめる。さらに、話題のレストランやグルメショップが続々オープンし、サンフランシスコ屈指のフーディー地区でもある。

集合場所は、壁画が美しい「ウィメンズ・ビルディング」

サンフランシスコ 最新アドレス「ミッション地区」フードツアーに参加

今回参加したのは、サンフランシスコでも人気のフードツアー「Avital」のミッション・ディストリクト・フードツアー。午前11時に待ち合わせ場所となるミッション地区のほぼ中心に位置する「ウィメンズ・ビルディング」コミュニケーションセンター前に行くと、すでに参加者とガイドが集まっていた。参加者は、ルイジアナ州から来たアメリカ人親子、コロンビアからの女子2人組、スウェーデンからの夫婦など国際色豊かな顔ぶれ。そしてガイドはイタリア系のマルガリータ。約3時間で4軒を巡るフードツアーの始まりだ。

まずはミッション地区らしく「タコス」から

サンフランシスコ 最新アドレス「ミッション地区」フードツアーに参加

最初に訪れたのはメーンストリートとなるバレンシアストリートのタコス店。ヒスパニック系が多く住んでいたこの地区の定番料理だ。「Tacolicious(タコリシャス)」は、元々はフェリービルディングで開催されているファーマーズマーケットで、小さなタコススタンドから始まり、今では「オバマ元大統領も食べた!?」人気店。

サンフランシスコ 最新アドレス「ミッション地区」フードツアーに参加

メニューはCAL-MEX(カリフォルニア州のメキシコ料理)スタイルで、フレッシュな果物や野菜、魚などの具材が使われ、全体的にライトな感じが特徴。テーブルに運ばれてきたのは、コーントルティーヤの上に乗った目にも鮮やかな紫キャベツとハーブ、タラをフリットしたフィッシュタコス。4種類の異なるソースで味を変化させて楽しむ。ふわふわのタラのフリットと千切りキャベツのシャキシャキ感がクリーミーなソースと良く合う。このツアーはスタートからレベルが高い。

Tacolicious(タコリシャス)
住所:741 Valencia St.
営業時間:日〜水 11:30~23:00、木〜土 11:30~Midnight
https://www.tacolicious.com

ミッション地区の歴史にも触れます!

サンフランシスコ 最新アドレス「ミッション地区」フードツアーに参加

2軒目に向かう途中、ガイドのマルガリータが偉大なギタリスト、カルロス・サンタナが描かれた壁画の前で立ち止まった。むせび泣くような演奏といえば思い当たる方も多いのではなかろうか。1960年代、彼はここに住み「サンタナ・ブルース・バンド」を旗揚げし、活動を始めたとのこと。

話題のチキンバーガーを頰張る

サンフランシスコ 最新アドレス「ミッション地区」フードツアーに参加

興味深い歴史のお話のあとに訪れたのは、ガストロパブの「MYRIAD(ミリアド)」。女性オーナーシェフのトリッシュは、各地の有名ホテルやレストランで経験を重ね、サンフランシスコのインド料理店ではエグゼクティブシェフとして活躍した。その後世界中の料理を探求してここミッション地区に自分の店をオープンしたという。「無数」という意味の「MYRIAD」は、そんな経験を持つ彼女だからこそ付けた店名だろう。

サンフランシスコ 最新アドレス「ミッション地区」フードツアーに参加

用意されたのはゴマのバンズに挟まれたクリスピーフライドチキン、ハラペーニョ、ハニーチポトレマヨネーズ、コールスローのミニバーガー。サクサクした衣とクリーミーでスパイシーなソースが病みつきになる逸品。フィンガーフードサイズなので、思わずもう一つ手が出そうになるほどのおいしさだった。

MYRIAD(ミリアド)
住所:2491 Mission St.
営業時間:月〜木 11:30~22:00、金 11:30~23:00、土 10:00~23:00、日 10:00~21:00
https://www.myriadsf.com

ビーガン料理にも挑戦!?

サンフランシスコ 最新アドレス「ミッション地区」フードツアーに参加

3軒目も同じくミッションストリート沿いに看板を出す「Gracias Madre(グラシアス・マドレ)」。ここは100%オーガニックのビーガンメキシカン。母なる大地に感謝を込めた店名の通り、地元のオーガニック契約農場で採れた旬の食材を使ったメニューは、肉や魚、乳製品は不使用なのにボリュームたっぷり。

サンフランシスコ 最新アドレス「ミッション地区」フードツアーに参加

一般的なケサディーヤは、トルティーヤ生地にチーズなどを薄く挟んで焼くが、この店では自家製の分厚いトルティーヤにキャラメリゼオニオンを挟んでいる。チーズだと思って食べたソースはカシューナッツ! 野菜しか使用していないとは思えないほどのおいしさと満足感。ビーガン料理、悪くないかも!

Gracias Madre(グラシアス・マドレ)
住所:2211 Mission St.
営業時間:月・火 11:00~22:00、水〜金 11:00~23:00、土 10:00~23:00、日 10:00~22:00
https://www.gracias-madre.com

締めは有名ベーカリーのデザートを

サンフランシスコ 最新アドレス「ミッション地区」フードツアーに参加

おなかは十分満たされているが、デザートは別腹。最後のデザートをいただきに「Craftsman & Wolves(クラフツマン& ウルブズ)」へ。2012年にオープンしたにもかかわらず、たった一年で地元紙の投票でサンフランシスコのベストデザートに選ばれたというツワモノ。スイーツの他に、お食事系のパンやサンドイッチ、ブレックファスト、ランチメニューもある。

サンフランシスコ 最新アドレス「ミッション地区」フードツアーに参加

席に座って談笑していると色鮮やかな緑色に輝くカプセルのようなデザートが出てきた。ターメリックのサブレにマンゴームースとライムリーフカスタードといったユニークでアジアンテイストなスイーツ。なめらかなテクスチャーを感じさせつつもさっぱりとしたおいしさ。ここではTシャツやエプロン、コーヒー豆、コンフェクションなどのオリジナル商品も販売しているので、お土産に買って帰るのもいい。

Craftsman &Wolves(クラフツマン& ウルブズ)
住所:746 Valencia St.
営業時間:月・水〜金 7:00~17:00、土・日 8:00~17:00
定休日:火
https://www.craftsman-wolves.com

サンフランシスコ 最新アドレス「ミッション地区」フードツアーに参加

午後2時を過ぎ、デザートを食べ終えたあたりで、フードツアーは自然解散となった。食事からデザートまでガイドのマルガリータと過ごした約3時間は、食べ歩くだけでなく、歴史やコミュニティー、今回訪れた以外の人気店などにも触れてくれるので、また訪れるのが楽しみになった。最近、日本を含め、世界の多くの街では、地域に密着したフードツアーが人気だ。サンフランシスコでは、ミッション地区の他にノースビーチなどでも同じ形態のフードツアーが開催されている。お試しあれ!

PROFILE

「あの街の素顔」ライター陣

こだまゆき、江藤詩文、太田瑞穂、小川フミオ、塩谷陽子、鈴木博美、干川美奈子、山田静、カスプシュイック綾香、カルーシオン真梨亜、シュピッツナーゲル典子、コヤナギユウ、池田陽子、熊山准、藤原かすみ、矢口あやは、五月女菜穂、遠藤成、宮本さやか、小野アムスデン道子、石原有起、高松平蔵、松田朝子、宮﨑健二、井川洋一、草深早希

Let's block ads! (Why?)



"フード" - Google ニュース
January 09, 2020 at 06:33PM
https://ift.tt/36EVa2v

サンフランシスコ 最新アドレス「ミッション地区」フードツアーに参加 - 朝日新聞社
"フード" - Google ニュース
https://ift.tt/2re4OcV
Shoes Man Tutorial
Pos News Update
Meme Update
Korean Entertainment News
Japan News Update

Bagikan Berita Ini

0 Response to "サンフランシスコ 最新アドレス「ミッション地区」フードツアーに参加 - 朝日新聞社"

Post a Comment

Powered by Blogger.