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SDGsで世界が注目、具体性増すフードのイノベーション - 日経xTECH

 2019年4月以降、本コラムでは主に海外のフードテックに関連するカンファレンスから、この領域の盛り上がりについて執筆してきた。国内外問わず、フードテックは大きな注目を集め、各地のカンファレンスは規模拡大とともに、そこで議論される内容も一段と深くなり、具体性を増した。改めて2019年を振り返り、フードテックのトレンドを総括し、今後の方向性を展望しよう。

CES史上初、食べ物がテクノロジーとして振る舞われる

 2019年は、フードテックの飛躍の年となった。そのきっかけは、毎年1月にラスベガスで開催されるイベント「CES」にあった。2019年1月に開催されたCES 2019では、米インポッシブル・フーズ(Impossible Foods)が「Impossible Burger 2.0」を発表した。メディア関係者を集めたカンファレンス会場では、ハンバーガーが振る舞われた。50年以上を誇るCESの歴史上、食べ物が「テクノロジー」だとして振る舞われたのは初めてのことだった。

 CES 2019の開催時点まで、Impossible Burgerは米国内でも数十店舗にも満たない主要都市の高級レストランで提供されていただけだった。それが、CESで最新ハンバーガーが振る舞われて12時間以内に300もの記事が発信され、全米のレストランやファストフードチェーンに一気に普及するきっかけとなった(参考記事:https://www.ces.tech/Exhibitors/Success-Stories/Impossible-Foods.aspx

 この10カ月後、フードテック領域の専門カンファレンス「Smart Kitchen Summit」の拠点であるシアトル市内のファーストフード店では、通常のハンバーガーと並んでImpossible Burgerが売られていた。8米ドルの通常のハンバーガーに追加料金として5米ドルを支払うと、Impossible Burgerに変更できる。 食べてみると、普通のハンバーガーと変わらない。特に言われなければ植物性のハンバーガーだとは気づかないほどのクオリティーだった。2019年は、同じく植物性の肉を提供する米ビヨンド・ミート(Beyond Meat)も5月にIPOを果たし、7月末時点の株価がIPO時の10倍近くまで上昇するなど、この1年で最も話題になったIPO案件であった。2019年はまさに植物性代替肉の普及の年となった。

シアトル市内のファーストフード店「Li’l Woody’s」で提供されているImpossible Burger

撮影:シグマクシス

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