スマートフォンなどを使用しながら車を走行する「ながら運転」が1日から大幅に厳罰化される。改正道交法が同日施行され、違反点数や反則金を約3倍に引き上げ、懲役刑も重くなる。ながら運転による事故が相次ぎ、遺族から厳罰化を求める声が上がっていた。改正法施行で、運転手のマナー向上が期待される。
改正法では、運転中の携帯電話での通話や画面を注視する「携帯電話使用等(保持)」の点数を1点から3点に、通話や注視で交通の危険を生じさせる「携帯電話使用等(交通の危険)」を2点から6点に引き上げる。
「保持」の反則金は「大型車」では従来の7千円から2万5千円、「普通車」は6千円から1万8千円、「二輪車」は6千円から1万5千円、「原動機付き自転車」は5千円から1万2千円に引き上げられる。反則金を納付しないと「6月以下の懲役または10万円以下の罰金」の罰則が適用される可能性がある。
「交通の危険」は反則金の納付で刑事責任を免れる交通反則通告制度の適用から除外。直ちに刑事手続きの対象となり、罰則を「3月以下の懲役または5万円以下の罰金」から引き上げ「1年以下の懲役または30万円以下の罰金」となる。
2019-11-30 08:36:41Z
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