宮内庁は30日、上皇さまが29日夕方、皇居・吹上仙洞御所で、一時意識を失って倒れられたと発表した。御所内で侍医による診察中に意識が戻り、30日午前、宮内庁病院で頭部MRI検査と専門医の診察を受けられた結果、今回の症状の原因となる所見は見られなかったという。上皇さまは現在は回復されている。
宮内庁によると、昨日、上皇さまが倒れられたときには、上皇后さまが側にいて、非常ブザーで侍医を呼ばれた。侍医が駆け付けた際には、まだ上皇さまの意識はなく、いびきのような息づかいをされていたという。その後、意識が戻り、担架で寝室に運ばれ、必要な医療措置を受けられた。
宮内庁によると、現在、上皇さまの体調は回復し、30日朝には朝食もとられたという。
上皇さまはこれまでに、脳貧血の症状で侍医の診察を受けられたことがある。
昨年7月には、吹上仙洞御所の食堂で夕食前に、お立ちになることができなくなる脳貧血の症状があった。在位中だった平成30年7月にも、明け方に激しい発汗があり、めまいや吐き気を伴う脳貧血の症状が出て、公務を延期された。
2020-01-30 04:39:00Z
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