22日の記者発表会であいさつした亀岡正彦取締役専務執行役員東日本営業部門長は、東日本営業部門の第3四半期までの業績に触れ、売上高が単体で1.7%増、連結で1.9%増と堅調であるとした。
清酒では同社のチルド流通網を活用した生酒の提案を継続して行った他、ユニークな飲み方としてはヤマキとコラボし「だし割」を提案。「おでん屋などでは人気の飲み方だが、知らない方も多い。寒い日は熱燗もよいが、こちらも体があたたまる飲み方。出汁は日本酒との相性がとても良いのでぜひとも試してほしい」(同社担当者)。
メーカーでは白鶴酒造と大関がブースを出展し新商品をアピール。白鶴酒造は特定保健用食品の「さらりと飲む米麹」や、日本アクセスの酒類ブースにて、インバウンド向け商品として「浮世絵ラベル」3品を展示。大関は2月25日に発売する「唐揚げと楽しむ大吟醸」と「チーズと楽しむ純米大吟醸」、「直七と檸檬を使った冷酒」などを展示した。
ワインでは日本アクセスが若年層をメインターゲットとした、口当たりの良いフレッシュなスパークリングワインを紹介したほか、森永製菓の「アイスボックス」とシャンモリワインの「日本葡萄酒」がコラボした飲み方提案も実施した。シャンモリワインの担当者は「アイスボックスをワインに注ぐ提案は、需要が落ち着く夏に向けての提案。また、アイスボックスの容器自体がコップになるため屋外のレジャーやスポーツの観戦にもおすすめ」と説明した。
メーカーではメルシャンが注力するオーガニックワインの提案を行ったほか、昨年発売し販売予想を大きく上回った「おいしい酸化防止剤無添加のワインシードル」も展示。「シードルは特に若年層の方から支持を頂いた。ワインに対する門戸を広げる役割の商品として今後もアピールしていく」(メルシャン担当者)。
若年層の支持が高いレモンサワーでも「アイスボックス」と絡めた提案を実施。「レモンのさわやかな味わいに、アイスボックスのグレープフルーツの苦みが加わることで、一味違ったレモンサワーとなる。徐々に味も変わっていくので、飲み飽きない味わいが楽しめる」(日本アクセス担当者)。
また、レモンサワーの素のお湯割りも提案しており「今の季節に“寝酒”としてホットで飲んでもらうのも美味しい飲み方の1つ。甘めのものから甘くないものまで様々な商品があるので、自分にあったものを選んでもらえれば」と同担当者は話す。
「寝酒」の提案では養命酒製造も2月12日にリニューアルして発売する「夜のやすらぎハーブの恵み」で行った。同社の担当者は「ニューアルではリラックスに良いとされるハーブを追加で配合し、従来の13種類から15種類としたほか、あんずの果汁を用いることで、よりフルーティーで口当たりの良い味わいを実現している」と話す。
ビールではキリンビールが「タップマルシェ」を展示したほか、サッポロビールは2月に発売する新ジャンル「ゴールドスター」を案内。アンハイザー・ブッシュ・インベブジャパンでは屋台骨の「バドワイザー」や、昨年から取り扱いを始めた「レーベンブロイ」などの他にドイツビール「ベックス」を来場者に紹介した。
〈酒類飲料日報 2020年1月23日付〉
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